So-net無料ブログ作成
検索選択
好きな本 ブログトップ
前の10件 | -

たくらむ技術 [好きな本]

「アメトーーク!」のプロデューサーである加地倫三氏の本を
書店で見つけて読み終えました.

自らの「脳内ノート」を大公開という面白そうな内容です.
ヒット企画誕生の秘密であるとか、仕事のルールであるとか
名プロデューサーの数々の仕事の作法が公開されています.

キーワードは数々の「たくらみ」です.


たくらむ技術 (新潮新書)

たくらむ技術 (新潮新書)





一見おバカでお腹を抱えて笑ってしまうような番組でも
番組を作るに当たっては、担当者が真面目に仕事を進めていることが
わかります.

 ーとにかく面白いものをつくること、楽しく仕事をすること、
 それが僕の企みの目的ですー(本書より引用)

曰く
・バカげた企みほど手間をかける
・企画は自分の中にしかない
・会議は短いほうがいい
・勝ち続けるために負けておく
・文句や悪口にこそヒントがある
・「イヤな気持ち」は排除する
・計算だけで100点はとれない
・マジメと迷走は紙一重
・企画書を通すにはコツがある
・かわいがられた方が絶対にトク
・仕事は自分から取りにいけ
・常識がないと「面白さ」は作れない
・「企み」は仲間とともに

医学とは異なる仕事現場ではありますが、真摯な仕事への取り組みは
なんだかとっても元気をもらえます.

とにかくにも仕事を好きになる事が大切だと思います.
「企み」という言葉の奥にある真面目な思いが印象的でした.

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

神様のカルテ 3 [好きな本]

映画化もされて話題となった「神様のカルテ」の原作本の続編が登場しました.

 神様のカルテ3

神様のカルテ.gif


今回も信州にある「24時間365日対応」の本庄病院が物語の舞台です.

主人公はもちろん我らが栗原一止であります.
相も変わらず、慢性的な医師不足による激務で忙殺される一止を
最愛の妻であるハルさんが支えてくれる日々です.

今回の「神様のカルテ3」では、恩師である古狐先生との別れや
内科医として赴任してきた小幡先生との出会いが描かれます.

経験も腕も確かで研究熱心な新しい先生の出会いによって
自分の医師としてのスキルに疑問を持ち始め、より良い医者となるために
ついに一止は新たな道を進むべく、本庄病院を離れる決心をするのです.

今回も一止とハルさんから目が離せません.皆さん、早速チェックしましょう.

幾つになっても医療の仕事に携わる以上、覚悟と新たな道への進歩や進化は必要です.
私も一止にならって新たな道を探っていきたいと思います.

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

研修医・看護師のための心臓カテーテル 最新基礎知識 [好きな本]

若い人は、体力もあるし新しいことにも興味をもって
積極的に取り組んでくれるので、なんでも飲み込みが早いです.

新しい医療機器も新しい治療もあっという間に覚えてしまいます.
それが若さの特権というべきでしょう.

私だって若い時、研修医の頃は、自分でいうのもなんですが
ものすごく勉強した記憶があります.

若さのエネルギーを今更取り戻すのは難しいですが
ベテランの強みといえば、やはり暗黙知に支えられた
経験値ということでしょうか.

若い人が知らないカテーテル治療の歴史をしっているとか
現在の治療の根拠となったさまざまな研究を同時代に経験したとか
そんなところでしょうか.

カテーテル治療の世界の進歩のスピードは速く
新しい治療器具がどんどん登場してきています.

もはや現場から消えてしまって製造も中止になってしまったデバイスのことを
詳しく知っていたとしても、すぐには役に立たないかもしれません.

それでも最近パーフュージョンバルーンがRyusei(カネカ)という形で
リバイバルしたこともあり、例えば消えてしまったDCAも
もしかしたら再登場することもあるかもしれません.

今のところは若いスタッフに向かって
「カテの歴史を知ることで、より良い未来を考えることに繋がるからね」と
うそぶいている私です.

 研修医・看護師のための心臓カテーテル 再診基礎知識

怖くない.gif

ご高名な天理よろず相談所病院循環器科の中川先生のご本です.

心カテスタッフのためのマニュアルは、これまで何冊も出版されています.

それらはあくまでカテ室での仕事を中心に解説されたものが多く
実際にカテに入るスタッフには実用的であるのですが
循環器外来や循環器病棟など、カテには入らないけれど
心カテの患者さんをケアするスタッフにはちょっと物足りなかったのです.

中川先生の書かれたこの本は、心臓カテーテルの細かい技術的なことだけでなく
虚血性心疾患の病態、カテーテル治療の歴史なども詳しく書かれています.

現在は薬剤溶出ステントが治療の中心となっていますが
薬剤溶出ステントがどのような経緯で開発されてきたのか
昔のカテーテル治療で再狭窄という問題がどれほど皆を悩ませたか
さらにはそもそもステントも存在せずバルーンしかない時代の
カテーテル治療とはどのようなものであったか
そんな歴史と経緯もこの本で知ることが出来ます.

難しい専門用語や業界用語は極力わかりやすく解説されていて
新人さんやビギナーにも読みやすい内容です.

さらにはカテーテル治療を受けられた患者さんのフォローアップや
生活指導や薬物治療も詳しく書かれていて病棟スタッフにもオススメです.

技術に走りがちはカテ室スタッフにも、今一度基本に帰って
基礎となった臨床研究を総ざらいして、カテチームとして
虚血性心疾患に対する治療方針の基礎を理解するために有用な教科書です.

そんなわけで当院では、この中川先生の本を4〜5冊購入して
病棟、外来、カテ室に常備することにしました.

研修医、看護師だけでなく、本当は、非循環器科医師にも
読んでもらえると本当は有用だと思います.

そうすれば周術期や内視鏡に関しての抗血小板薬の相談も
各科と循環器科の間でもう少しスムーズに行くような気がします.

nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

下山の思想 [好きな本]

若い頃は、3日に一回の当直をこなしつつ
緊急や救急の際も、手伝いに駆り出されて「眠れない夜」を
過ごしたものですが、けっこう頑張ることが出来ていました.

若さゆえのことで、体力的には研修医のころが一番ピークでした.

知識や技術が増えていくとともに、体力は少しずつ
ゆるやかに落ちていっているようです.

夜間の救急が終わった後や、当直勤務のあとは
昔に比べるとどっと疲れがたまって一晩寝ても、まだダメな感じです.

人生や仕事のピークがどこにあるのか、なかなか判断は難しいところです.

体力的には若い頃に比べて落ちていますが
その分、経験や知識や技術で補いつつ、厳しい状況に直面しても
なんとか対応出来るようになってきたのは
まだ成長の途中というべきなのでしょうか.


下山の思想 (幻冬舎新書)

下山の思想 (幻冬舎新書)




 ーどんなに深い絶望からも人は立ち上がらざるを得ない.
  すでに半世紀も前に、海も空も大地も農薬と核に汚染され、
  それでも草木は根づき私たちは生きてきた.

  再生の目標はどこにあるのか.
  再び世界の経済大国を目指す道はない.
  敗戦から見事に登頂を果たした今こそ、実り多き「下山」を
  思い描くべきではないか.

  「下山」とは諦めの行動ではなく新たな山頂に登る前の
  プロセスである.

未曾有の大災害に直面し復興に努力を続けている私たち日本人に
成長神話の呪縛を捨てて、新たな人間と国の姿を
五木寛之氏が示してくれる良書であります.

私たち日本人は高峰をめざして、必死で登ってきたわけですが
それは世界を驚かす奇跡の登頂でした.
しかし、そのために相当な無理を重ねてきたのではないでしょうか.
そんなふうに五木氏はこの書で語られています.

時代はまさに「下山の時」であり、復興をめざす努力の中で
新しい理想を持って新しい社会を目指すべきであると.

これからの自分の生き方を考える指針として有用な一冊です.

医師の仕事も登頂と下山を繰り返しているようです.

大学病院や大きな病院での仕事だけが唯一めざすべき山頂ではなく
医療の分野にもさまざまな医師としてめざすべき山頂があります.

将来、カテーテル治療や救急医療の世界の山頂から下山しても
五木寛之氏の言われるように、ゆっくりと下山しながら
次なる分野の山頂をめざすべく過ごしていきたいものです.

nice!(5)  コメント(8) 
共通テーマ:日記・雑感

人生で本当に大切なこと [好きな本]

王監督と岡田監督、野球界とサッカー界で活躍され
日本一のプレッシャーと闘ったお二人が
それぞれの信念を語る対談集です.





最初から何もかもがうまくいく人なんていない.
失敗したり挫折したり、時に不安で眠れなくなったり...

右肩上がりの人生なんてない.常にジグザクに進んで行く.

迷う暇があったらとにかく一歩踏み出す.

分かれ道では直感に従う.

すぐに結果は求めない.

お二人の華やかな結果の影にある、さまざまな試練との戦いや
かわらずに持ち続けた信念があますところなく語られています.

社会人となった私たちにも有益ですが
それ以上に、これからの未来を担う子供たちに
私の子供たちにぜひ読んで欲しい一冊です.

nice!(4)  コメント(3) 
共通テーマ:日記・雑感

繁栄し続ける会社のルール [好きな本]

学校の勉強は自分一人がひたすら頑張っていれば
なんとか結果がついて来たものでした.

先のことや未来のことはともかくとして試験勉強や受験勉強を
とりあえずの当面の目標として頑張っていれば良かったからです.

でも最近の日本や日本を取り巻く世界の状況は複雑になり不安定になり
子供たちに「勉強しなさい」という親の私たちも漠とした不安があります.

言える事は自分だけとか家族だけの幸せを目指すだけでは
どうにも、うまく行かなくなってきていることです.

先日の講演会で教えてもらった「Think globally、act locally」が
当面の行動指標になりそうです.

まずは自分の今の仕事を頑張る事でなにかしら社会に貢献できると
信じていくことから始めていくしかないと思います.

 繁栄し続ける会社のルール
 

繁栄し続ける会社のルール

繁栄し続ける会社のルール




丸善日本橋ビジネスランキング第一位だそうです.

カテ室も職場も多くのスタッフが集まって一緒に仕事をしているので
こうした組織論はとても参考になります.

 「苦しい時、迷った時、これ以上はできないと限界を感じた時……。
  そんな時こそ、立ち返る場所があります。」

それが仕事をするための原点ということなんですね.

 「働きがいがある状態とは、毎日ルンルン気分で会社に
  行くことができるということです。」

なんだか最近は苦しい事や辛い事が多くて、ルンルン気分とは
ほど遠い状態かもしれません.

そんな中で職場でいつも明るく振る舞って、職場の皆の気分も
ほぐしてくれる人はとても素敵です.

 「良い仕事をしたら『ありがとう』と誉める。
  そういう風土や文化が根づいている職場が良い職場です。」

一生懸命に仕事をしても誉められず、保育所に子供を預けたままで
遅くまで残業しても、「残業代は出ないよ」としか言われなかったら
モチベーションはドライアイスのように消えてしまいます.

普段全然「誉める」という風土のない職場で、失敗したら
めちゃくちゃ起られる職場では、スタッフが戦々恐々として
ただただ萎縮してしまうばかりでしょう.

 「適切な人をバスにのせる。少なくとも一緒に働くには
  素直であることが大前提です。
  素直であれば何とかなりますが、職場に合わない考え方を持ち
  ひねくれていれば、その人に正しい考え方を植え付けるまでには
  大変な努力が必要です。」

少なくとも仕事の方向性が同じで、一緒に協力しあえるというのが
良い職場の条件なんですね.

ここで紹介した以外にも、この本には沢山の知恵が書かれていて
あちらこちらで「おおっ!」と思う事ばかりです.

人や職場環境を変えるのは、まず自分からということで
さっそく私も実践していきたいです.

周りのスタッフを誉めまくって過ごしたいと思います.

nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

ためらいのリアル医療倫理 [好きな本]

医者という職業には移動と引っ越しがつきものです.

一つの職場で長く働き続けるというのは珍しい事で
何年か毎にいろいろな病院に移動というのが良く聞かれる話でした.

最近は医療崩壊の影響もあって大学医局人事とは関係なく
移動される先生もいらっしゃって状況は様々だと思います.

かく言う私も、これまでにいくつかの病院を経験してきました.

ちょうど自分の医師としての経験値の上昇と平行して
職場を変わっていったんで、幼稚園(1年目研修医)から始まって
小学校、中学校、高校そして大学という風に
徐々に進学するように、自分のスキルアップと職場移動が重なってます.

職場環境が変わると、最初はよそ者(アウトサイダー)のような感じで
新しい職場のやり方や新しい人間関係になれるまで
そっと時にためらいながら過ごす事になります.

細かい仕事の段取りとか病院毎に違うので戸惑いは大きいです.

例えばいきなり新しい電子カルテを使わなければならない時に
慣れるまでは、けっこう疲れます.

薬剤や点滴もジェネリック系で、使い慣れているものがなくて
その病院毎のものを覚えなければ仕事になりません.

病院毎の、つまりは指導的立場にある上級医師たちの
医療観もしくは医療倫理のようなものが、それぞれの施設で
微妙に異なるので、これが一番重要かもしれません.

極端な話、三次救急病院と老人病院、慢性疾患が中心の病院では
流れる時間も患者層も違ってきて、そこで働く医療スタッフの感じも
微妙に変わってくるわけです.

中堅と呼ばれる世代になってからは、それなりに自分のスタイル
自分なりの経験や医療観があって、それを変えるのは難しいです.

延命治療や終末期治療についても、それぞれの先生毎に
やはり微妙な温度差があるものです.

患者さんそれぞれに個性があるように、医師にも個性があるので
全く同じというのは難しいのですが
長く仕事を続けるのであれば、やはり同じような、同じにおいのする
似通った医療観を持つ先生と一緒に仕事をしたいものです.

幸いに今の所は、長く一緒に仕事をしてきた気心の知れた
ベテラン内科医とともに過ごしており、それは安心できるところです.

キーワードは「ためらい」です.


ためらいのリアル医療倫理 ~命の価値は等しいか? (生きる技術!叢書)

ためらいのリアル医療倫理 ~命の価値は等しいか? (生きる技術!叢書)

  • 作者: 岩田 健太郎
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2011/09/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



岩田 健太郎先生の御諸作です.最近、岩田先生の本はけっこう
読ませていただいていて、私のロールモデルになりつつあります.

延命治療をすべきか否か、人工妊娠中絶は正しいか正しくないか
そんなイエスかノーかの二者択一をせまる命題は、医療の現場には
そぐわないのではないか、とこの本に書かれてあります.

 「我々のとるべき態度とは、白か黒かの二元論から離れ
  ためらいの口調で静かに対象と向き合うことではないか」

私たちの医療の現場では確かに、すぐに白黒つけるような二者択一論法では
物事がどうにも進まないようなことがあると思います.

岩田先生のとかれる「ためらい」の医療倫理は
私の日常感覚からはしっくりとする感じを受けました.

 「成功率10%の心肺蘇生は行われるべきか」

この命題をなんのためらいもなく答えられる人にはこの本は
必要ないかも知れません.

でも私を含めてリアルな医療現場で日々神経をすり減らしている
医療スタッフには、理屈で正否の決断が出来ない難しい医療的問題に
どのように向かい合えば良いのか、そのヒントが沢山詰まった本です.

私と同じように皆さんが、この本を気に入っていただけるとうれしいです.

nice!(4)  コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

太田先生の新作「渡り医師犬童」をよろしくお願いします [好きな本]

以前に一緒に仕事をさせていただいた医師にして作家という
太田 靖之先生が新作を上梓されました.


渡り医師犬童 (祥伝社文庫)

渡り医師犬童 (祥伝社文庫)




私はさっそくアマゾンで予約注文いたしました.
皆さんもぜひよろしくお願いします.

太田先生といえば、彼の作品の「エマージェンシーコール」が
真田広之さんの主演で映画化されたのでご存知の方も多いと思います.

まだ御覧になっていない方は、ぜひ太田先生の原作も手に取っていただき
さらに真田広之さんの映画も見てください.
とても素晴らしい作品です.

過去記事はこちらで太田先生のことを紹介しています.

 「産声が消えていく」文庫版 出ました!:新東可児第13同盟:So-netブログ

私は太田先生の元同僚として、そして作家太田の一ファンとして
彼の作品は手に入る限りは全て読ませてもらっています.

作家としては、作品で評価して欲しいと思っておられるのでしょうが
長い付き合いの私から見ると、太田先生の生き様が
そのまま小説世界のような印象を持っています.

最近では積極的に医療現場、医療崩壊の問題を扱った作品を
書かれていて、凄いと思います.

一緒に働いていた時には、読了した本に簡単にサインなどをもらえたのですが
今は別々の道を歩いています.

なんだか不思議な感じではありますが、作家太田靖之健在ということで
古い友人として本当にうれしく思います.

皆さん、よろしくお願いします.

nice!(7)  コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

知らないと怖い閉塞性動脈硬化症 [好きな本]

動脈硬化といえば、狭心症・心筋梗塞や脳卒中が思い浮かびますが
そればかりではありません.

基本的に動脈硬化は全身病であり、体の全ての動脈に起ります.

足の血管に発症する動脈硬化は「閉塞性動脈硬化症」と呼ばれます.

狭心症や脳卒中と同じく、中高年の方々には
10人に2人の頻度ではかかる病気と言われています.

この病気を放置して閉塞性動脈硬化症が悪化した場合は
生命に関わることにもなりますが、まだあまり知られておらず
残念なことに症状悪化まで放置されていることも多いのです.

今回、信州大学の宮下先生がこの「閉塞性動脈硬化症」について
一般市民の方に向けての啓蒙の書を書かれました.





閉塞性動脈硬化症について、その症状から診断・治療法まで
わかりやすく解説されていて図や写真も掲載されてます.

特に糖尿病を持っている方々や透析治療を受けておられる患者さんは
動脈硬化に注意が必要で、この閉塞性動脈硬化症についても
発症率が高いといわれています.

症状がひどくなる前に、宮下先生のこの本でいろいろな知識を得る事で
より早い診断と、より早い治療につながると思います.

閉塞性動脈硬化症の適切な治療のためには、まずその病気を
疑う必要があります.患者さんご本人だけでなく家族や友人の方が
この本で知識を持っていれば、病院に行くきっかけにもなります.

閉塞性動脈硬化症の早期診断には、ABIと呼ばれる
足首の血圧を測る体に負担のない簡単な検査で診断が可能です.

さらには閉塞性動脈硬化症の診断から始まって
全身の動脈硬化の検査を引き続き行う事によって
隠れた狭心症や脳卒中のリスクの早期診断にもつながり
動脈硬化に対していち早い対応を行う事が出来ます.

一般の方々だけでなく、閉塞性動脈硬化症に関心のある
病院関係者、スタッフにもお勧めの本だと思います.

当院ではこの本を病院図書として数冊購入して
外来待合室や病棟で皆さんに、ぜひ読んでいただきたいと思ってます.

nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

内部被曝の真実 [好きな本]

平成23年7月27日011年7月27日 (水) の衆議院厚生労働委員会で
参考人として「放射線健康への影響」について話された
児玉龍彦先生の発表がYouTubeで紹介されるや
その勇気ある発言に、様々な人達から注目と絶賛を集めていました.

児玉先生は 東京大学先端科学技術研究センター教授および
東京大学アイソトープ総合センター長を務められている方です.

 2011.07.27 国の原発対応に満身の怒り - 児玉龍彦 - YouTube

今回その国会発表を骨子として児玉先生の御著作が出版されました.


内部被曝の真実 (幻冬舎新書)

内部被曝の真実 (幻冬舎新書)




改めて児玉先生の言葉を文章で読み解く事によって
原発事故による「内部被曝」の問題を自分の中で整理して
理解し行動するための一助になりそうです.

さらにこの書には「私はなぜ国会にいったか」という章がもうけられ
国会出席の経緯とその心情について書かれています.
 
 危険なことがあったら、これは本当に危険だから
 苦労があっても何でもやっていこうと国民に伝えるのが
 専門家です.
 みんあが専門家に聞きたいことは、何も政治家みたいに
 折り合いをつける事じゃない.
 危険を危険だとはっきり言うのが専門家です.
 
この書に書かれている児玉先生の言葉です.

 「人が汚したものを人がきれいにできないわけがない」
 そのために全力をつくすのがわれわれ科学者の責任である.

「人が汚したものを人がきれいにする」ために
私たち一人一人が何をしなければならないか、この本が
考える道筋を教えてくれると思います.

余談ですが、児玉先生はもともと我々循環器医師にもなじみの深い
血管と神経の老化スカベンジャー理論を研究されていました.

1990年に「ネイチャー」の表紙をかざった児玉先生の
スカベンジャー受容体の研究の原著論文は、私も実際に手に取って
わからないながらも読ませていただいて日本人の手による素晴らしい業績に
非常に感銘を受けた事を思い出します.

nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感
前の10件 | - 好きな本 ブログトップ